副鼻腔炎
- 症状
□ 悪臭のある膿をもった鼻水が出る □ 鼻がつまる □ 頬や鼻のつけ根が痛い □ 嗅覚障害がある□ 頭が痛い
- どんな病気?
鼻の奥にある副鼻腔(空洞になっている部分)に急性の炎症が起こった状態。風邪や、まれに虫歯、外傷からの細菌感染が原因でもなります。悪化すると急性副鼻腔炎から慢性副鼻腔炎(=蓄膿症)になり、頭痛や嗅覚障害などが生じてしまいます。
- 治療法
抗菌薬、消炎酵素薬、粘液溶解薬などで薬物療法を行います。(急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎では主に服用する薬剤が異なります。)
また、副鼻腔内を洗浄してから、霧状にした薬剤を直接患部へ噴射する、鼻ネブライザーという治療法もあります。
アレルギー性鼻炎
- 症状
□ くしゃみ、鼻水が出る □ 鼻がつまる □ 目がかゆい、涙が出る □ 喉に違和感がある □ 頭が痛い
- どんな病気?
鼻の粘膜が花粉、ほこり、カビ、ダニ、ペットの毛などのアレルギー物質に対して起こすアレルギー反応のこと。花粉症のように特定の季節のみ症状が出る「季節性アレルギー」、一年中症状が出るものを「通年性アレルギー」があります。
- 治療法
3つの方法があります。すべて保険適応のある治療法です。
① 薬物療法
抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬などの内服薬を使用します。ステロイド点鼻液を噴霧する治療もあります。
② 舌下免疫療法
以前から原因となる抗原のエキスを少しずつ定期的に皮下注射することによって、抗原に体を慣れさせ、耐性をつくっていく「皮下免疫療法」が行われていますが、近年では治療薬を舌の下に投与する「舌下免疫療法」が登場し、自宅で服用できるようになりました。
「舌下免疫療法」は、6〜65歳で、スギ花粉症またはダニアレルギー性鼻炎と確定診断された方が治療を受けることができます。
③ 手術療法(レーザー治療)
鼻の粘膜にレーザーやラジオ波を照射することにより、鼻閉・鼻汁などのアレルギー症状を改善させる治療法です。主に鼻閉型アレルギーに効果がありますが、粘膜は数ヶ月から2年で再生するので、長期的な効果は期待できません。しかし期間をあければ再度手術を受けられるメリットがあります。
花粉症
- 症状
□ 鼻水、くしゃみがでる □ 鼻がつまる □ 目がかゆい、涙がでる □ 皮膚や耳がかゆい
□ 頭が痛い □ 咳、のどが痛い □ 微熱がある □ だるい
- どんな病気?
人体にとって異物である「花粉」が引き起こすアレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚炎のこと。最も患者が多いのがスギ花粉です。他にヒノキ、ハンノキ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギなどがあります。花粉シーズンの1~2週間ほど前から薬物治療を始めると症状を軽減させることができます。
- 治療法
※アレルギー性鼻炎の欄を参照ください。